「ヴィクトリア期英国国教会聖職者の娘たち : 宗教・ジェンダー・アイデンティティ」

ヴィクトリアキ エイコク コッキョウカイ セイショクシャ ノ ムスメ タチ : シュウキョウ ジェンダー アイデンティティ

親の職による研究対象のカテゴリ化は、歴史研究においては新しい手法であるが、学歴・所属をもたないヴィクトリア期の女性にとり、父親の職種は一種の資格・肩書きであり、アイデンティティの形成にも重要な影響を与えていた。本論では、こうした視点から一例として英国国教会牧師という、いわば「宗教的家族企業」に生まれ育つ女性たちを取り上げ、そのライフコースを追った。成長に従い領域を移動する「娘」に焦点をあてることで、「家族企業」の事情・戦略を軸に、教会の「女性化」、女子教育の発展、女性の就業、フェミニズム等の間の隠れた繋がりを探る。

大東文化大学法学研究所報

AN10486981

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2013-03-31

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紀要論文

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