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581
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(
2026-04-07
05:20 集計
)
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ダウンロード件数
説明
AN00197194-20250215-005
pdf
1.48 MB
517
論文情報
タイトル
『雨月物語』に表れた畏怖・恐怖と倫理観
タイトル(別表記)
ウゲツ モノガタリ ニ アラワレタ イフ キョウフ ト リンリカン
著者名
著者/ヨミ/別表記
古屋, 明子
フルヤ, アキコ
FURUYA, Akiko
主題
罪
鬼
おそろし
国学と儒学
儒教倫理と「性(さが)」
抄録・概要
秋成の用いる語句の独自性についてはよく指摘されているが、「罪」という語においても、典拠とは違ってそれが随所に使われることでその儒教思想がよく表されている。特に、「地祇に逆ふ罪」や「国津罪」という語をあえて用いることで、その神道思想も伺うことができる。また、「鬼」の改心には禅思想も見られる。特に、「もののけ」では人間関係に基づき用いる漢字や読み方が書き分けられている。そして、『源氏物語』を踏まえての「おそろし」には登場人物の心情が豊かに表現されている。『雨月物語』は怪異譚であるので、「罪」「鬼」「もののけ」「おそろしさ・おそれ」「おそろし」「おそる」それぞれに表れた畏怖・恐怖の対象は人知の及ばない生霊・死霊である。しかし、これらの語を用いて、読者の想像力をかき立てながら恐怖や戦慄を感じさせる手法は見事としか言いようがなく、計算し尽くされた緻密な構成の妙が随所に見受けられる。上代の「直き」心をよしとする江戸期の国学者において、契沖や荷田春満、賀茂真淵、本居宣長がそれぞれ『万葉集』や『古事記』等の古典研究に励んだ一方で、上田秋成は中古の和歌集や物語にもこだわり、怪異という手法を用いて『雨月物語』の中で「直き」心等男女それぞれの良き悪き「性 」を表現しようとしたのであると考える。『雨月物語』には、儒教、特に朱子学の思想に基づいた倫理観が前面に出されながら、そこに収まりきらない人間性を描くことを通して儒教倫理に対する批判的な姿勢も表されている。徳川幕府政策の一つとして社会通念である朱子学による正邪をよしとしながら、人間の「直き」心や良き「性」、そこに収まりきらない悪き「性」をも認めざるを得ないとする倫理観が『雨月物語』には表されていると考える次第である。
出版者
大東文化大学日本文学会
ダイトウ ブンカ ダイガク ニホン ブンガッカイ
掲載誌名
日本文学研究
NCID
AN00197194
ISSN
03862070
巻
64
開始ページ
59
終了ページ
75
刊行年月日
2025-02-15
言語
日本語
資料種別(NII)
紀要論文
著者版フラグ
publisher
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