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このアイテムのアクセス数:
55
件
(
2024-12-29
07:06 集計
)
論文情報
タイトル
ツバル環境問題をめぐる内発的側面からの一考察 : 廃棄物処理の現状と課題
タイトル(別表記)
ツバル カンキョウ モンダイ オ メグル ナイハツテキ ソクメン カラノ イチコウサツ : ハイキブツ ショリ ノ ゲンジョウ ト カダイ
An Internal Viewpoint of Environmental Issues in Tuvalu : The Present Condition and the Problem on Waste Management
著者名
著者/ヨミ/別表記
玉井, 昇
タマイ, ノボル
TAMAI, Noboru
主題
ツバル
太平洋島嶼国
廃棄物処理
気候変動
地球環境問題
Tuvalu
Pacific Island States
Waste Management and disposal
Climate Change
Environmental Issues
抄録・概要
地球規模で生じうる一連の気候変動に伴う海面上昇の結果、世界で最初に沈むかもしれない国として、研究者のみならず、マスコミを通じて広く一般的にもツバルの存在は知られている。ツバルは国土面積が極めて狭く、海面からの最高地点が4メートルにも満たないようなサンゴ礁で構成されたいわゆる環礁国である。そのため、その繊細な島の環境は、気候変動の影響を最も受けやすいのである。気候変動は、主として大陸諸国を中心とした産業活動に起因するとされている。そのため、ツバルをめぐる環境問題は、「外発的な」側面ばかりが注目されている。しかし、実際に現地ツバルを訪れてみると、気候変動による影響よりもむしろ国内で発生している別種の環境問題の深刻さが見えてくる。それはとくに首都フナフチで顕在化しているような廃棄物処理の問題である。環礁国という脆弱な環境の中で、首都への人口集中、土地不足、および人々のライフ・スタイルの変化といった「内発的な」要因が、廃棄物の処分困難な状況を生じさせ、環境に負荷をかけているのである。したがって、ツバルの環境問題を把握するには、気候変動の影響など単に「外発的側面」からの考察のみでは不充分である。かりに100年後ツバルが水没することなく現状を維持したにしても、人間の生活に適さない環境となってしまっては意味がない。すでに多方面から議論されている外発的な側面のみならず、現実化した廃棄物処理問題という「内発的側面」からの考察の必要不可欠性を指摘することが本稿のねらいであり、また現地調査研究を踏まえての最終的結論である。
As a result of sea-level rise caused by global climate change, Tuvalu has been known, as one of states which could be disappearing into the sea, not only to experts but to the general. The vulnerable atolls are subject to impacts of climate change in that, in general, the part of land is extremely narrow and low. The environmental issues on Tuvalu have been focused from a global point of view, because of the fact that global economy would make it one of the victims. However, it can be recognised that more serious issue is the waste management through field study, particularly in Funafuti. The issue has been caused by the national aspects such as overpopulation, lack of lands, change in the lifestyle and so forth. Thus, it is not enough to take the environmental issues on Tuvalu into account only on global standpoint. If it would be impossible for human to live on Tuvalu 100 years later although the land would not disappear into the sea, then it was pointless. In conclusion, it is highly important that the environmental issue on Tuvalu is considered from a viewpoint of national issue as well as of global one.
掲載誌名
環境創造
NCID
AA12054341
ISSN
13468758
巻
8
開始ページ
1
終了ページ
16
刊行年月日
2005-04-26
言語
日本語
資料種別(NII)
紀要論文
コンテンツの種類
紀要論文
著者版フラグ
publisher
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