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(
2024-12-29
07:06 集計
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KJ00004504897
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2.04 MB
166
論文情報
タイトル
円覚寺領尾張国富田荘絵図に見る海水面変動
タイトル(別表記)
エンガクジ リョウ オワリノクニ トミタノショウ エズ ニミル カイスイメン ヘンドウ
The Trace of Paria Emergence on A Map of The Manor Tomita Owarinokuni in The 14th century
著者名
著者/ヨミ/別表記
磯貝, 富士男
イソガイ, フジオ
ISOGAI, Fujio
抄録・概要
本稿は、円覚寺領尾張国富田荘絵図から海水面変動の跡を読取り、沿海地域における変化やそれに伴う土地利用の在り方を明らかにし、海進や海退が社会生活に対してもたらす影響等を考察しようとするものである。この絵図は1330年代に作成されたと考えられるので、基本的には、1100年頃のロットネスト海進第二頂点期以後パリア海退進行過程における在り方が対象となるが、それを中核に据えてそれ以前の在り方も視野に入れて検討する。私は、この間、近代歴史学に内在し戦後支配的となった学説における、歴史を生産力の発展という文脈の中で、いかに進歩が成し遂げられていくか、という側面を中心に描いていこうとする歴史観に対して、気候の変化(冷涼化や温暖化)が進行していく中における人間の営為という側面からも歴史研究を行う必要があるという考え方を提出し、その手段として海水面変動という世界的現象を基準として利用する方法を提起してきた。具体的には、先駆者としてのフェアブリッジ氏による海水面変動曲線を導きの糸として、さらに日本の歴史上における海水面変動に関する事実確認を重ねて、フェアブリッジ曲線を補強あるいは修正するという作業を行なってきた。この仕事は1970年代末以来進めてきたもので、1991年「パリア海退と日本中世社会」発表によってある程度の事実を提示し、今後さらに多くの事実を明らかにすべきことを呼び掛けてきた。この作業は個別地域に即してこれを明らかにできる文献や絵図等の史料を探索し、分析を深め詳細な事実を明らかにしていくべきであると考えている。本稿では、中世の荘園絵図として有名な尾張国富田荘絵図が正にこの目的に適うものであるとして、関連文書とともに分析の対象として、海水面変動の跡とこの変動が人々に強いてきた社会的現象やその海水面変動への対応などを読み取ろうとするものである。
掲載誌名
大東文化大学紀要. 人文科学
NCID
AN00137137
ISSN
03861082
巻
44
開始ページ
A61
終了ページ
A82
刊行年月日
2006-03-31
言語
日本語
資料種別(NII)
紀要論文
コンテンツの種類
紀要論文
著者版フラグ
publisher
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