Teaching British Culture, Cross-Cultural Perspectives and Academic Skills

本論では平成29年度（西暦2017年度）大東文化大学外国語学部英語学科３年生必修科目「ゼミナールⅢＡ」で行ったイギリス文化研究の授業内容と、独自に行った学生へのアンケートのコメントから学生の学習効果を分析した。まず、イギリス文化や英語のアクセントの違いが顕著に表れる映像作品などを活用し、どのように授業を構成・運営したか、そして、学生がどのようにレポートを作成し、発表を行ったかを例示した。アンケートのコメントでは、１・２年次に大学図書館で本を探す機会がなく、発表やレポート作成をしてこなかったと答える学生がおり、専門教育が深まる前の段階で学術的調査や発表方法を習得する機会が少ない、あるいはない、という問題点が浮かび上がった。その一方でアンケートの結果から、学生が自国の言語や文化とは異なるイギリスの事情を理解しようと自主的に図書館を活用し学術的な調査を行い、それを論理的に文章化し授業内で発表する過程を経験することで、学生の異文化理解が深まり、さらに、授業で得た学術調査の手法を就職活動の情報収集に応用した学生もいたことが明らかになった。

語学教育研究論叢

AN10065440

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2019-03-01

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紀要論文

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